祇王寺
常寂光寺
三千院
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あとがきホーム嵐山・嵯峨野嵯峨野洛西

その3:祇王寺 のあとがき

祇王寺 とな、さて聞いたことがない。平家物語の寺とかいうが…。念願のあとがきです。「 祇王寺 」。聞いたことあるかい。ふふ。知らないでしょう。嵯峨野の隠れた紅葉の名所です。「竹林の小径」からふらふら嵯峨野に迷い込んで、偶然に辿り着く人の方が多いと思う。

 

あとがき:祇王寺

 念願のあとがきです。「 祇王寺 」。聞いたことあるかい。ふふ。知らないでしょう。嵯峨野の隠れた紅葉の名所です。「竹林の小径」からふらふら嵯峨野に迷い込んで、偶然に辿り着く人の方が多いと思う。祇王寺を「発見」したら、もうコロンブスの気持ちよね。

 さて、このお寺さん。寺と付くけど庵がひと棟に庭があるだけの質素極まりない場所。まさに隠居。今回は書く前にイヤな予感はしたよ。また千年前まで調べるはめになるような気はしたよ。そして案の定、高校以来で古典の勉強させられた。

 でも、いいの。読んでくれてるであろう皆さんのためだから。でも…、辛かった。明治、昭和と調べる破目になって、瀬戸内寂聴氏の小説まで手をだして。いつもいつもだよ。「くっそー京都めっ」何度おもったことか。ようやく癒しのあとがき。さあ、今回も気を抜いて行こー!

※この投稿記事のほうが旅行の参考になるように書いてます。けして本記事で発生したストレス解消のために書いてはいません。けして※

  

 ↓本記事はこちら↓

  

 

1.紅葉か桜か。あるいは…

  

 

 今回のお役立ち情報は「京都の紅葉事情」についてです。さて、京都は桜と紅葉の時期、どちらが混むでしょうか?・・・。正解は「紅葉の時期」です。桜は短いのよ。パッと咲いてパッと散るから。でも、京都だと紅葉は11月始めから12月始めまで、約1か月間、見れるし、暑くないから観光しやすいし、歩き回りやすい。京都は9月まで気温が30℃前後で推移するから。楽だよねー。

  

 

 でね。今回ひっそり教えたいのはね。(ここ大事!)紅葉が有名なお寺さんは「紅葉じゃない時期もめっちゃきれい!」ってことなのよ!そして、紅葉じゃない時期は「観光客が激減している!」ってところです。具体的には新緑の5月と紅葉前の10月。ちょうど新緑が眩しくなりはじめる5月のGWの直後はガチで人少なくておススメ。タクシーの運転手さんも「観光やったら、ほんまはこの時期がいいですよ」って言ってたなー。

 10月は観光がひと休みに入って、まだまだ木々も壮健。空も高く澄み渡ってて、キンモクセイが香って、歩くだけで気持ちがいい。人がいない(少ない)京都ってのは解放感があって、本来の京都っていうか、心が急かされず和らぎます。

  

・京都観光は実は5月と10月がおススメ

   

   

 

2.後悔しない写真術

  

 

 でも、快晴の青空に、モミジや楓が赤、黄、緑と極彩色のごとく輝く紅葉と寺社仏閣の共演!を楽しみたい。って人もたくさんいるよね。ごめんなさい。紅葉の時期以外がきれいなんて書いちゃって。あくまで裏技でした…。

 さて、私も大混雑の紅葉シーズンに意を決して突入したことあるけど、周りから聞こえてくるのは「人多いわー。キレイやけど」とか「人おらんかったら、きれいやなー」って声ばかり。はいそこ。京都観光は混雑込みだから。あと写真に苦戦しておられる方々がちらほら。まったく人いない状態をヤキモキしながら待ってる人も見る。と言うワケで…、

  

 

 写真の話になる。私も写真撮るときに最初これで悩んじゃった。「なんであのオッサン、絶妙に邪魔なとこおんねん」って。でも、だんだん寺巡りに余裕が出てくると、①横に逸れて、団体が過ぎ去るのを待ってから撮るようになった。たったのこれだけで撮りたいものはだいたい撮れちゃう。

 それにもうひとつ大事なこと。お客さんがいない状態なんてないと思った方が楽。ってこと。だから、②お客さんが楽しそうにしているところも取り入れて撮影すること。もちろん顔は写さないよ。(プライバシーをお互いに守りましょうね。)このふたつを意識するだけで格段に写真も旅も楽しめるようになる。そして、帰って見返した時やSNSに載せる時などなど、人々が写ることで旅行気分の残ったいい記録が残る。と個人的には思ってる。だから少しだけ心に余裕を持ってみてください。

 

・写真は団体をやり過ごしてからが吉・

・観光客を構図の中に取り入れるが吉

  

   

 

3.紅葉が輝く時間あります。

  

 

 あるんだな。紅葉がひと際、映える時間が。先に基本を祇王寺の押さえますね!祇王寺は嵯峨野にあります。京都市の一番、西端です。京都の通り名を見ても、京都で西の大きな通りと言えば「西大路通り」。さらに西に「西京極(通り)」がある。京都の西側の「極み」だから「西京極」。このさらに西に嵐山がある。だから嵐山がいかに田舎の別荘地かってことね。

 

 

 とにかく西にある。そして、祇王寺は東を向いた小倉山の斜面にある。という事は午前中の早めの時間帯は横方向から陽が差す。こういう光はとても柔らかで優しい暖色だから、紅葉の赤や黄色、そして、緑の苔の絨毯を温かく包んでくれる。これがいい。祇王寺の庭の整備している職員さんも「朝がね。ほんまにきれいなんですわ」と観光客相手に話していた。まるで自分の世話する庭のお披露目を喜ぶような、まるで来てくれた人たちにプレゼントするような、そんな光景だった。

 

・祇王寺の紅葉撮るなら朝がおススメ・

  

   

4.実は「苔の名所」です。

 

 初めて祇王寺にお邪魔した時に苔の絨毯に驚いた。なんでも20~30種類の苔があるのだとか。京都で苔の名所といえば世界遺産「西芳寺」やと思っていた。私も行ったことがあるけど、ものすごい苔の絨毯で、苔と言えば西芳寺の専売特許やと。そんな感じに思っていた。

 が、翻って祇王寺。「苔やばっ!」「苔好きには堪らん!」そんぐらい苔絨毯が立派。しかも、庭に竹林に囲まれるようにあるから、竹林まで楽しめる「なんやもう京都のええとこ詰込んだみたいな庭や!」と言うくらい苔も見ごたえあります。

 

・実は苔の名所「祇王寺」・

  

  

 さて、最後に忖度なしの観光情報。 祇王寺に隣に「檀林寺」があるが、ここはお邪魔しなくてもいい。 申し訳ないんだけど、なんかものすごくがっかりする。中には住職の趣味で収集したと思われる、どこの国の物とも知れない骨董品が雑然と並べられている。東南アジアっぽい骨董品に京都気分は一気に吹き飛ぶだろう。はっきり書くけど、どんなお寺にも冴えない時期がある。京都の歴史について人並以上に学んだ私が請け負う。

 嵯峨野という時は歴史が大挙している。古くは空海に親鸞に法然…。祇王寺の高岡智照尼。嵯峨野の最奥「愛宕念仏寺」の西村公朝氏。「曼陀羅山 寂庵」の主瀬戸内寂聴氏。調べればまだまだたくさんいる。「天龍寺」では現 宗務総長 小川湫生氏が今も辣腕を振るっている。独り独りが独立して、寺を、宗派を盛り立ててきた。

 本来、お寺さんはお参りする事が目的。でも、昔から特に大きな寺の周辺は都市化し、技術、経済、時には武力の集積地であり続けた側面がある。宗教、文化的な面が表面に出てるけど、実際は宗派の違いや政治との絡みなんかで廃れる寺、栄える寺が生まれては消えてを繰り返してきた。まさに栄枯盛衰。

 

 

 本記事で書いたけど祇王寺は平家物語に登場した白拍子「祇王」が籠った庵がもとになっている。その庵とお寺は一度、廃れてなくなっちゃった。でも物語が残っていて、だから復活できた。今、京都で引っ切り無しに観光客が集まってる寺社仏閣も調べれば、まず間違いなく、どこかで浮かない時期や断絶の危機があったことを知ることができる。

 でも、今の時代に残っていて、人々の信奉を集めるお寺さんはどこかの時代の、名もなき誰かが、必ず支え、高め、我慢して、頑張って今にここに至っている。だからね、私は「見ごたえ無くてつまんない」ってこと言ってるんじゃない。「宗教者たれば、心を開け」と言っている。つまり「喝!!!」を入れろと。

 

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